2016年02月20日

胎児心拍モニター研修会を開催しました。

昨日は、私の母校である順天堂大学産婦人科の牧野准教授をお招きし、胎児心拍モニターの研修会を行いました。胎児心拍モニターとは、お腹の中の赤ちゃんが元気であるかどうかを評価する方法として、胎児心拍数と子宮収縮の連続した変化をモニタリングする検査です。

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この検査は、赤ちゃんが元気であることを確認する上で、とても大切です。状態が良さそうな赤ちゃんを、状態が良いと診断することがとても得意な検査です。(一方で、状態が悪そうな赤ちゃんを状態が悪いと診断することは、若干苦手な側面も持ち合わせています。)
現在の産科医療の中で、このモニター以上に赤ちゃんの状態をリアルタイムに評価できる方法が他にないため、赤ちゃんが元気よく生まれてくるための、妊娠中・分娩中の水先案内人のような役目を帯びた、欠かすことのできない検査です。

そのモニターによる赤ちゃんの評価と、必要な対応と処置について、当院看護師、助産師向けにレクチャーをしていただきました。分かりやすく、基本的な内容を中心に、最新の知見も交えた大変興味深いレクチャーでした。

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多くの分娩施設では、お産の進行中の合間合間(数十分毎)に、このモニターによる分娩監視を行っております。しかし、分娩進行中は赤ちゃんが突如として、急激に危険な状態に陥る可能性が常に存在します。驚かれるかもしれませんが、妊婦様がトイレに行っていた間に、赤ちゃんの具合が突然悪くなり、脳性麻痺を起こした報告も散見されます。このため当院では、陣痛または破水で入院された後は、お産が終了するまで連続的にモニタリングを行っております。

連続的にモニタリングをしますと、機械のコードなどで、妊婦様が自由に動くことを長時間制限してしまうことになりますが、少しでもその負担を軽減できますように、当院では最新のコードレスの分娩監視装置を使用しております。多少のご不自由をさせてしまうかもしれませんが、より安全に、より安心して、元気なお子様をご出産していただくために、妊婦様のご理解をいただけますと幸いです。

当院では、今後もこのような研修会を定期的に開催し、スタッフ教育に力を入れていきたいと思います。
ラベル:記事
posted by 依藤 産婦人科医院 at 23:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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